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佐賀県武雄市に住む、ごく普通の市民です。武雄での生活を甘口・辛口で思うがままに綴っていきます。ぜひご賞味あれ。


by youhonaha

武雄競輪の歌 完全版!!

これまで何度か書いていました「武雄競輪の歌」。

ついに10番までの歌詞を入手しました!!


つまり「武雄競輪の歌 完全版」です!!


この完全版を手にしている人は・・・・武雄で数人かも。その完全版をご披露します。


改めてですが、この武雄競輪の歌は、昔、武雄の競輪場で働いていた女性達が組合の総会などで実際に歌っていた歌。武雄競輪場の風景やそこでのお客さんとのやりとりなどを、当時の市役所職員であった溝上吾一さんが歌詞にされたものです。


では1番から10番まで!!


 一. 御船の山は 天を突く
     ふもとの萩の尾 梅林を
      結ぶ明媚な 四十九重
       此処ぞ われらの競輪場

 二. 四方のつつじも 色映えて
     谷間に号砲 こだますりゃ
      九つの色の 背番号
       きらめく 銀輪の雄々しさよ

 三. われらの職場の 穴場こそ
     わが競輪の 心臓部
      勤めは 重く 身は軽く
       女心に 胸は 湧く

 四. 発売開始の ベルが鳴りゃ
     心もはずむ 身もはずむ
      今日も本命の 窓口で
       補充で売れ行く 忙しさ

 五. 勝つも負けるも 時の運
     どうぞ勝ってと 胸の中
      渡す車券に 血が通よや
       ひげのオッさんも えびす顔

 六. やがて 〆切る頃となりゃ
     たちまち どよめく 客の波
      今 何枚か 大口は?
       忙しい時に うるさ型

 七. あわてゝ 突っ込む 三つの手
     早く早くと せき立てゝ
      窓を 叩いて どなる客
       不意に手つかむ 嫌な客

 八. こんなお客も 二度三度
     嫌な思いで 腹が立ち
      思わず おとす 苦口(にがぐち)も
       女心の 可弱さよ

 九. さはあれ つとめの責重し
     じっとこらえて 耐え忍びゃ
      これぞ市の為 市民(ひと)のため
       思えば心も 日本晴れ

 十. 終わりのブザーで ほーっとして
     帰る家路や 足かるく
      色とりどりの うさ晴らし
       競輪街道に 花が咲く




この歌詞から、活気があった発券窓口の様子、競輪場の熱気があふれていた昭和の頃の様子がうかがえます。

またその中での女性達の心情もうつしていて、働かれていた方は懐かしいと思われるでしょう。


窓口の中では、時にはいもを焼いていたり、赤ん坊がいたり、売り上げが伸びてくると、それをみんなに知らせ、さらに売り上げが伸びるようにみんなで声かけしていたという。


競輪場へは自転車で通う多くの女性達。


時にはみんなで自転車に乗って列をなし、遠くまで出かけることもあったと。



廃止の話もあった中、女性達は存続を求め団結していたと。



そんな時代に実際に歌われていた、この「武雄競輪の歌」。



働かれていた女性と話していた時に、女性からふと出た話でした。


「こんな歌があった。今でも昔一緒に働いていた方と会うと、『こうやって歌っていたねぇ』と話すこともあります」と。


歌のこと、その頃の活気あった女性達のこと、青春の頃・・・・すごく輝いた笑顔で私に話されました。



そういったちょっとした話から、記録が残っていないと思われたところ、部分、部分で歌詞が見つかり、つい先日、10番までの完全版が見つかり私に教えて頂きました。



その方は自ら歌われ、息子さんがその歌に合わせ伴奏をされたと。



それをもとにして、今度は別の方が楽譜を作成。



私に教えて頂いた女性が言われていました。



「当時、競輪場で働いていた方が退職後だいぶたって、『あの歌をどうにかみんなに知らせてくれ』と言われた。こうやってふとした会話から、そのことを想い出し、こうやって歌詞も全て見つけることが出来た」と。




この武雄競輪の歌を、いつか武雄市民の皆さんに広くお伝えすること、そして当時の関係者に方々に懐かしく思って頂ければ、またそれでその方々に活気が出て、広く武雄の活気につながればと。

もちろん、これが武雄の競輪場へのアピールにもうまくつながればと思います。
by youhonaha | 2012-04-06 00:10 | 武雄のあれこれ